「あれっ?
尚冶?
どうして?」


それは、年下の幼なじみだった。


軽〜くだけど、テンションがあがった。


「ここの大学に入学したんだ。
母さんが、香苗も同じ大学だったって言ってたから探したんだよ。」


「ふ〜ん。
あっ!?
その子が、尚冶の彼女?」


私は、尚冶の企みより、興味津々に隣にいた女の子をマジマジと見た。


「うん。
綾希って言うんだ。
よろしくな、先輩。」


「よろしくお願いします。」


綾希ちゃんは、恥ずかしげに挨拶してくれた。


「こちらこそ、よろしくね。」


しかし、かわいい。


まあ、尚冶は、顔がいいから、当たり前か。


しかし、尚冶デレデレじゃん。


あの尚冶が.....。


私にとっての尚冶は、年下の割に大人びたクールな子ってイメージで。


こんな幸せオーラを放つとは。


綾希ちゃんの存在は、絶大ね。


そう言えば、お母さんが言ってたかも。


『隣の尚冶くん。
彼女できてから、よく笑うようになったのよ。』


納得。