東間が
「どうする??」
香代と間合いをとりながら仁に聞く。
「東間、香代をひっぱたたいてこい。」仁は顎を動かしながら言う。
東間
「………、いや、無理だから!!」

仁は思いきり舌打ちをする。
「何、そのつかえね~みたいなさ~。」

仁が
「来るぞ。」
と香代が一歩踏み込むと、すでに東間の目の前で蹴りの体勢をつくり、次の瞬間、東間を蹴り飛ばす。
東間はそのまま道場の壁に叩きつけられ、肺にあった空気が強制的に外にでる。
仁が
「東間!!まだだ!!」
と叫ぶ。
東間は目の前を見ると香代の尻尾が向かってきている。
それを頭だけ動かしてギリギリでかわす。
東間の頭があった壁に穴が簡単にあく。

仁がその隙に香代を後ろから爪で攻撃すると、香代の体からもう一本の尾が現れる。
「マジかよ。」
と呟き、再び距離をとる。
仁は
「このままじゃ~マジでヤバい。」

(仕方ない。賭にでてみるか。)

仁は覚悟を決め香代の懐まで踏み込もうとする。
一つ、2つと香代の尾をよけ後一歩で香代の懐という所で、
香代は仁の目の前で

全ての尻尾をあらわした。
その数、九本。
辺りに絶望的な空気が流れる。