那奈ちゃんに、おいらが選んだ髪飾りを20本ほど並べて見て貰ったんだよ。
長い間眺めていたけど、最終的に2本が残ったんだ。
その2本の内1本を買ったんだけど、家に帰ってから思い出していたら、どうしても、最後まで悩んでいたもう1本の髪飾りが欲しくなったそうだ。
母ちゃんが堀井さん宅まで配達するって言うので、
「おいらが暇だから配達に行ってくるじょ~!
おいらが昨日接客したお客様なんだから、注文の髪飾りはおいらに任せてね~!」
と言うと
『ジョー君が、自分から進んでそんな事言うなんて珍しいねぇ!
明日は台風でも来るんじゃないかい!』
って言うんだよ。
母ちゃん、それは酷く無いですか~?
とにかく、母ちゃんに頼み込んで那奈ちゃん家に髪飾りを持って行くのをおいらが引き受けた。
早速、昨日ずっと迷っていた髪飾りを包装して、店先に行き
「母ちゃん、父ちゃんの車のキー貸してよ~!」
『ジョー君、自分の車があるじゃない!』
「おいらの真っ赤な●アラじゃ呉服屋のイメージじゃないや~ん。」
『分かりました。はいどうぞ。』
と言いながら、母ちゃんから父ちゃんの黒の●ルシオのキーを受け取り、裏の駐車場へと向かった。
おいらのスタイルは、何時ものオールバックをワックスでカッチリ決めて、お得意様の御自宅へ伺うって言うので、グレイのサマースーツにライトブルーのカッターシャツ、ダークブルーに斜めに黒のストライプが入った細身のネクタイ、そして、黒の革靴を履いて、今は彼女の住む白金台の自宅へと向かって車を走らせている。
チャンスの家の直ぐ近くだから、もしかしたらチャンスと同じ学校に通っていたのかも‥‥‥‥
そこのところをチャンスに聞きたいけれど‥‥‥‥‥‥今は、韓国に向かって空の上なんだよ~ん!
早く会いたい
早く会いたい
早く会いたい
気持ちは焦ってるのに‥‥‥‥道は混んでいるよ~ん!
312号線を日吉坂上から桑原坂に入ったら右手に彼女の家が見えてきた。
3階経ての白い豪邸は、この界隈でも一際目立っていた。
車を入り口に近づけ、窓を開けてインターフォンのボタンを押した。
ピンポーン
『ハイ、どちら様ですか!?』
「森本呉服から商品を届けに参りました。」
『どうぞ。』
と言う声と共に門が自動で開けていく。
長い間眺めていたけど、最終的に2本が残ったんだ。
その2本の内1本を買ったんだけど、家に帰ってから思い出していたら、どうしても、最後まで悩んでいたもう1本の髪飾りが欲しくなったそうだ。
母ちゃんが堀井さん宅まで配達するって言うので、
「おいらが暇だから配達に行ってくるじょ~!
おいらが昨日接客したお客様なんだから、注文の髪飾りはおいらに任せてね~!」
と言うと
『ジョー君が、自分から進んでそんな事言うなんて珍しいねぇ!
明日は台風でも来るんじゃないかい!』
って言うんだよ。
母ちゃん、それは酷く無いですか~?
とにかく、母ちゃんに頼み込んで那奈ちゃん家に髪飾りを持って行くのをおいらが引き受けた。
早速、昨日ずっと迷っていた髪飾りを包装して、店先に行き
「母ちゃん、父ちゃんの車のキー貸してよ~!」
『ジョー君、自分の車があるじゃない!』
「おいらの真っ赤な●アラじゃ呉服屋のイメージじゃないや~ん。」
『分かりました。はいどうぞ。』
と言いながら、母ちゃんから父ちゃんの黒の●ルシオのキーを受け取り、裏の駐車場へと向かった。
おいらのスタイルは、何時ものオールバックをワックスでカッチリ決めて、お得意様の御自宅へ伺うって言うので、グレイのサマースーツにライトブルーのカッターシャツ、ダークブルーに斜めに黒のストライプが入った細身のネクタイ、そして、黒の革靴を履いて、今は彼女の住む白金台の自宅へと向かって車を走らせている。
チャンスの家の直ぐ近くだから、もしかしたらチャンスと同じ学校に通っていたのかも‥‥‥‥
そこのところをチャンスに聞きたいけれど‥‥‥‥‥‥今は、韓国に向かって空の上なんだよ~ん!
早く会いたい
早く会いたい
早く会いたい
気持ちは焦ってるのに‥‥‥‥道は混んでいるよ~ん!
312号線を日吉坂上から桑原坂に入ったら右手に彼女の家が見えてきた。
3階経ての白い豪邸は、この界隈でも一際目立っていた。
車を入り口に近づけ、窓を開けてインターフォンのボタンを押した。
ピンポーン
『ハイ、どちら様ですか!?』
「森本呉服から商品を届けに参りました。」
『どうぞ。』
と言う声と共に門が自動で開けていく。



