「鎌田社長からクレームが来るんじゃないですか?」


『大丈夫です!

美味しいからパクらせて下さいって言ったら、どうぞどうぞって言われ、新鮮なマンボウの仕入先も紹介して頂きました。

でも、この店は韓国料理を出す店ですから、アレンジして、コチュジャンで和えたマンボウの刺身を白髪葱や胡瓜の千切り、ニンニクスライス等と一緒にサンチュに包んで召し上がってもらってます。』


「誰が考えたんだ?」


『春日です!

韓国の刺身は、こうやって食べるんだよって、柳副料理長に教わったそうです。』


「そっかぁ。

新メニュー作りに関しては、皆で相談して、試食を繰り返して、最終判断は石田店長に一任するから頑張って下さいね。」


『分かりました。

有り難うございます。

携帯サイトも作りましたので、グルメナビゲーションサイトからアクセスできるようにしてます。

メール会員も増えてきましたので、新メニューの案内やイベントの案内もやっていこうと準備しています。』


「そうですか!

頑張って下さいね。

必要経費に関しては、増額も出来ますから、やるときは躊躇しないで、ドンドンやっていって下さいね。」


『有り難うございます。

小峰店長にも伝えておきます。』


「3号店の様子は、聞いていますか?」


『ハイ、凄い繁盛していますね!』


「最初は、なかなか顧客が付かなかったみたいで苦労してたけど、中山店長がかなりのアイデアマンで、今は大盛況だよ。」


『いったい、どうやったんですか?』


「最初、オープンしたては友人知人がやってきて、賑わっていたんだが、暫くしたら暇な日が続いて、ランチタイムにお客さんが一組しか居なかったりしてたんだ。

そこで、日曜日の昼に店を閉めて、6人のタレントの卵を連れて秋葉原に行ったり、歩行者天国でショーをしたり、チラシを配ったりしたんだ。

勿論、許可を取ってのパフォーマンスだよ!

そのとき渡したチラシに、割引きクーポンを付けてたから、それを持ってお客様がやって来てくれだしたんだ。

その後、ショータイムも歌や踊りだけでなく、寸劇やコントを、カタコトの日本語でやったりもしたよ。

そのコントや寸劇の中で、ショップで販売している韓国の商品を、小道具として使ったら、ショップの売り上げも伸びたそうだ。」


『頑張ってますね。』