1本見終わった頃に、小腹が空いたので、財布と携帯電話を持って、家を出た。


歩いてSpot Light-1号店に向かった。


相変わらず、忙しかったが隅の席が空いていたので、とりあえず座ったら、店長がやって来た。


『オーナー、お疲れ様です!』


「石田店長、ご苦労様です!

最近どうですか?」


『皆、良く頑張ってくれています。

売り上げも、ほぼ毎日50万円を越えています。

休みが無いので、交代で休みを取らせているんですが、春日は休日には必ず仁寺洞(インサドン)に行って、料理の勉強をしていますよ!

最近では、新しいメニュー作りに奮闘したりしています。

グッズの売り上げもまずまずですので、そろそろ彼等にもロイヤリティを考えています。』


「そうですか。

とにかく、売り上げに繋がって、顧客も喜んで、スタッフ全員が頑張れる店造りに心掛けて下さいね。

何か困った事とかは無いですか!?」


『大丈夫です!

強いて言うなら、私の体がもう一つ欲しいって事くらいですかね!』


「それはちょっと難しいですので、石田店長の下に幹部候補生になる人材を募集しましょう。」


『それは助かります。

じゃあ、その件はこちらで求人を出して面接して決めさせて貰っても構いませんか?』


「勿論です!

石田店長の目で見極めて決めて下さい。」


『分かりました。

ところで、何か召し上がりますか!?』


「そうだった。

今日は殆ど何も食べていないから、お腹ペコペコなんですよ。

本日のお薦めは?」


『本日のお薦めは

マンボウの刺身コチュジャン和え

それから

キムチの鶏皮包み焼き

後は、

ヒラメのジョン(ピカタ)



石焼きチャンジャ入りチャーハン

です!』


「じゃあ、それを全部くれますか!?」


『かしこまりました。

少々お待ち下さい。』


「マンボウのメニューが有るなんて…。

鎌田社長の一押しだからなぁ。」


5分程して、注文した料理が順番に出てきた。


『お待たせしました。

オーナー、この店にマンボウのメニューが有るのに驚いたでしょう!?』


「あぁ!

鎌田社長からのお勧めですか?」


『イイエ!

パクりました。』


「パクった!?」


『えぇ、ゆしま食堂の人気メニューでしたから。』