『そうですねぇ。
こっちには、ショップが無いので、レジカウンターで、お会計の時に、色々買い求められるお客様が多くて、けっこう混雑して仕舞うんですよ!』
「それでは‥‥‥‥商品のカタログを作って、メニューと一緒に各テーブルに置いたらどうでしょうか!?」
『なるほど…。
それで…!?』
「食事が終わって、まったりと会話している時に、カタログが置いてあれば、それを見て注文して頂けると思いますよ!
それを袋詰めにして予め、お客様にお渡しして置くんですよ。
そして、お会計の時に、一緒に精算して貰えば、混雑も避けられるでしょう。」
『それは、良いアイデアですねぇ!
分かりました。
それでは、早急にカタログの作成にあたります。』
「各テーブルに2冊ずつ置くとして、20テーブル有るから、40冊、予備も入れて50冊あれば良いですよね!」
『ハイ、それでは何件か業者をあたって、安く作ってくれるところに発注かけます。』
「それから、固定商品に関しては、問題は無いですけど、変動する商品に関しては、差し込みにしておいた方が良いでしょう。」
『分かりました。
その方が、一部だけを変更出来て、全部作り直さなくても良いので、無駄が有りませんね!』
「それから、カタログは、テーブルが余り大きくないので、邪魔にならない様に、パーティションの上に置いた方が良いですね!」
『分かりました。』
「それから、領収証は《高山観光(株)》で貰っておいて下さい。」
『了解しました。』
「じゃあ、あと宜しくお願いします。」
『お疲れ様でした、オーナー。』
2号店を後にして、俺は工事中の3号店へと向かった。
有楽町スタジオまでは、ちょっと離れているので、途中コンビニに寄って、スポーツドリンクとレジカウンターに置いてあった桜餅を2コ買って車に戻った。
さっそく桜餅を口に放り込み、スポーツドリンクで胃に流し込んだ。
2コ目も食べてから、車を千代田区へ向けてスタートさせた。
40分ほどで、第6・NSスタジオ(有楽町スタジオ)に着いた。
駐車場に車を停めといて、中に入ってみた。
内装は、ほぼ終わって、今は照明器具やテーブルの設置を行なっていた。
「ヒロ、頑張ってるな!」
『オゥ、チャンス!
良い所に来た。』



