《四月》

あれから、伯父様から連絡は有ったが、やっぱり原因は分かんないらしい。


連絡を待っていた俺は、韓国行きを辞めて、車の免許を取ることにした。


もうすぐ卒験だ。

大学入学祝いにと、免許をとったらアボジ(父さん)が車を買ってくれる事になっている。

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今日は、4月8日の火曜日、俺は、ソナとデート中。


折角、渋谷まで出てきたのに、あまりにも人が多くて嫌になる。


「メチャ人多くないか!?」

『そうだね。映画館もゲーセンも、レストランも、オープンカフェなんか列が出来てるよ!』

「どっか他行こうぜ。」

『うん!
オッパ、お腹空いたよ!
いつものプルコギ食べた~い。』

「マジで?
新大久保だよ!」

『あれ食べる為にだったら、近い、近い。』

急に元気になって、若い娘が、色気より食い気かよ!?

まぁ、この時間帯なら大丈夫だろう。

「OK!
じゃあ、行こうか!」
『やった~~!』


俺達は、渋谷駅まで手を繋いで歩いた。

渋谷駅から、東京メトロ副都心線に乗って、新宿三丁目で乗り換えだ。
今度は、都営新宿線に乗って、新宿でまたまた乗り換え。
今度は山手線に乗って新大久保で降りた。

そこからは歩いてすぐにある。

しっかし電車が空いてて良かった。

最近、運動不足だからヤバいかも...。

そして、やっと到着した。


《オムニ食堂》

ここのプルコギの味は最高だ。


昼飯時に来たら座れないかも...。


しかし、もうピークを過ぎたから、待たずに座敷に案内された。


『ご注文は?』

と言うチマチョゴリをきたアガシ(お嬢さん)に、


「海鮮チヂミを1つ

プルコギを1つ

それから、スンデゥブチゲを1つ

ライスの大1つ中1つ。

後、温かいオッスス茶を2つお願いします。」


『かしこまりました。』


それから、2人でいろんな事を話ながら食べた食べた。

お腹イッパイになった俺達は、至福の時間を過ごしてた。


「ソナ、なにかデザートでも頼もうか?」

『もう無理。お腹イッパイ。』


「まぁ、確かに中ライス食った後に、スンデゥブチゲの残り汁ん中にご飯と卵入れて作ったオジヤ食ってたもんなぁ。」

『あれが一番〆には最高なの。

刻み海苔と刻み葱、それに芹が入って、シアワセ。』




…………