NSスタジオ6号店(有楽町スタジオ)の店長は、元々JAPAN放送で音響をやっていた、坂田さんと言う40才の人で、アボジ(親父)が引き抜いたスタッフだ。


以前、新星MUSICの歌手がイマジン・スタジオで、ライブをやった時に知り合ったそうで、類い稀な音響技術に惚れ込み、JAPAN放送には内緒で、コッソリ引き抜いたんだって。


この有楽町スタジオは、彼の為に作った様なものである。


音楽に詳しくて、昔は有名歌手が、未だインディーズ活動をしていた頃のバンドのキーボードを担当していたらしく、その歌手とは今でも交友が有るとか!


ここ有楽町は、最近では風紀も良くなり、スタジオ運営していく上でも、立地条件は申し分ない場所なのだ。


しかし、ここにきての急な不景気で、第6-NSスタジオビル1階のテナントは、居酒屋の撤退と言う打撃を受けてしまったのだ。


家賃交渉もやってみたが、既に不渡りを出してしまったらしく、68坪が空き店舗となったのだ。


これだけ大きな店舗だと、なかなか借り手が見つからないと言う事で、急きょSpot Light-3号店を作ることにしたのだ。


面接を行い、新しく店長候補になった中山聡(ナカヤマ・サトシ)マネージャーは、2年前にM大学を卒業して、その後すぐに、韓国で映画俳優になるために、韓国に渡って頑張っていたそうだ。


しかし、なかなか難しく志し半ばで帰国してきたそうだ。


久しぶりの日本で、何をしていいか分からず、とりあえず就職情報紙を見て、面接に来たんだって。


頭の回転が早く、社交性もあり、185cmのイケメンってところが気に入って雇った。


まぁ、こんだけイケメンだったら、女の子にもモテるから、うちのタレントのタマゴに手を出すことも無いだろう。


韓国語もペラペラなので、彼女達の指導も出来るし、彼女達に日本語も教えてあげられる。


3号店の工事をやっているころ、俺は、KYU with XYZ
の新たな方向性を考え、ヒップホップ系の曲と、ブルースの2曲を作ってみた。


ヒップホップ系は
《In My Brain》


ブルースは
《Don't you worry about my heart》


と言うタイトルだ。


曲も書き上げたし、今日は、仕事も入って無いので、久しぶりのソナとのデートだ。