「この部屋は、何に使ってるの!?」
『ここは、音楽ルームって感じかな!
好きなバンドのDVDを観たり、CDを聴いたりしてるんだ。
バンドスコアも置いてるし、こっちのデスクでは、俺も慣れない作詞や作曲にも挑戦してるんだ。』
「パソコンが3台も有るのに、手書きなんですね!」
『あぁ、だってパソコン立ち上げたら、ついついネットサーフィンしちゃって、先に進まないんだよなぁ。』
「そっかぁ。
ケントさんがパソコン立ち上げたら、私に電話する約束も、時々忘れちゃうもんね!」
『……、ゴメン!』
「で、こっちの部屋は…、アッ寝室!
おっきいベッド!
大きくて素敵な出窓。
部屋に冷蔵庫も有るんだ!」
『ヒカルちゃん、こっちに来て座って。』
と言って、ベッドの上をポンポンとたたいた。
一瞬強張った表情のヒカルちゃんだったが、直ぐにニコッと笑って、俺の横にチョコンと座った。
「ケントさん、大好きだよ!」
って言いながら、飛びつくように、俺の首に腕を回してきた。
その反動で、俺達はベッドに倒れ込んだ。
俺の上に重なってる、ヒカルちゃんの早い鼓動が、俺の胸に伝わってきた。
『怖くないの!?』
「怖いよ!
でも、やっぱりケントさんと一つになりたいもん。
ずっとず~っと、好きだったんだから。
忘れた事なんて無かったんだよ。
もう絶対に離れたくないもん。」
『俺もだよ!
ヒカルちゃん、ずっと一緒だからな!
ヒカルちゃんは俺のもんだからな!』
「うん。」
俺は、優しくヒカルちゃんの頭を撫でてから、そっと唇を重ねた。
最初はソフトに、そして段々と激しく。
頭の中が真っ白になるくらい、キスを交わし、俺の唇は徐々に首筋から鎖骨へと下りていった。
『良いね!?』
「うん!」
きつく瞑られたヒカルちゃんの目蓋に、軽くキスを落とし、横向きで抱きしめてから、左手で背中のファスナーをそっと下ろしていった。
その瞬間、ビクッとしたヒカルちゃんだったが、しばらくしてワンピースから腕を抜いていった。
可愛い薄いピンクのブラが現れた。
フロントのホックを、2本の指でパチッと外したら、華奢な割に大きな胸が、俺の目に飛び込んできた。
その柔らかい胸に、沢山のキスを落としていった。



