1号店の店長には、石田マネージャーに遣ってもらう。
2号店の店長には、小峰マネージャーにがんばって貰うとして、スタッフをどのように分けようか!?
明日、二人のマネージャーに相談しようか!
~♪~♪~♪~♪~
そして、本郷スタジオのSpot Light-1号店は営業がスタートして、一日平均50万円を売り上げている。
当初の予定では、1日38万円から40万円を予想していたので、今更ながらに韓流ブームに驚きを隠せない。
続いて原宿スタジオのSpot Light-2号店もオープンして、小峰マネージャーの嬉しい悲鳴が聞けるほどの忙しさである。
原宿店の方は立地条件も良いので、20代から50代くらいまで、様々な女性客が遣って来てくれた。
交通の便も良いので、最初に懸念していた駐車スペースの狭さも問題が無いそうだ。
3月18日のオープンの日には、記念として全員に15%の割引をしていたのに、売り上げは56万円にも達していた。
本郷店のショップの方は、最初はあまり売り上げに繋がらなかった。
しかし、店員を在日韓国人から、本場の韓国人のスタッフに変更して、カタコトでの接客にしたら、一気に売り上げが伸びたそうだ。
石田店長の機転によるものだそうである。
ショータイムも好評で、懸念していたダンサー5人も、最初こそ文句を言ったり、ダラダラとしたショータイムだったが、周りの一生懸命さに引き込まれて、今ではリーダーシップを取って、他のスタッフ達を引っ張っているそうだ。
元々、実力はあったのだから、ヤル気を出した彼等は凄かった。
他の韓国人がアップテンポの曲を歌えば、バックダンサーに早変わりして、ショーを盛り上げたりもしている。
デビューするための努力を惜しまない姿勢が見えてきているそうだ。
このまま走り続けて欲しい。
ヤル気を引き出した石田店長も大したもんである。
「一体、彼等に何と言ってヤル気を引き出したんですか!?」
『簡単な事ですよ。
今、彼等はレストランで踊るだけのダンサーに過ぎません。
だから、彼等に
《お前達、東京ドームで、何万人もの観客の前で踊ってみたいか?
それだけの実力がお前達にはあると社長が言ってたぞ》
って言っただけですよ。』