今日は3月8日


【次世代の韓流スターによる、ショーとトークライブを楽しめるレストラン】

と言う謳い文句を大々的に打ち出した

Spot Light

の模擬オープンを行う日だ。


レセプションの朝から、石田マネージャーも小峰マネージャーも、気合い充分で、スタッフ全員で朝の点呼を行なっていた。


原宿スタジオの方は、まだ内装工事が終わってなくって、オープンは1週間遅れとなってしまった。


と言うのも、本郷スタジオの方の、休憩室とテナントの間に有る壁をぶち抜く作業に、原宿スタジオの工事の人員を駆り出しての大掛かりな作業になってしまったからだ。


その分、原宿スタジオのSpot Light-2号店との同時オープンが出来なくなってしまったのだ。


ヒロの親父さん達は、目一杯がんばってくれてる。


でも、ちゃんとした店にするためには、無理な工事は避けなければいけない。


まぁ、仕方ないが、考えようによっては、お客様を二分するより、まずは、1号店の集客が有る方が得策と言うので、こちらを先にオープンさせて、ここ発信での2号店の宣伝をしていく事にした。


昼過ぎになって、新星MUSICの社長(俺の親父)や李支社長、白川GM(タレント総轄マネージャー)や桧山Mg(マネージャー)、俺達の現場マネージャーの岩城さん(22才)、SEIJIさんや俺達の彼女達も駆け付けてくれた。


仮想のお客様になってもらい、通常さながらの模擬営業を行なっていた。


石田マネージャーが、スタッフ達に指示を出して、小峰マネージャーが問題点をチェックしていく。


『チャンス、なかなかの店になったな!

店内は高級感溢れる造りなのに、値段は安くて美味いぞ。』


「ありがとうございますアボジ。

料理は柳副料理長のおかげで凄く良いのが完成しました。

柳副料理長は、素晴らしいアイデアを持っていますよ。

いつか、仁寺洞(インサドン)の支店が出せるんじゃないですか!?」


『そうだな。

彼の為に、俺から出店の話を、近い内にしてみるよ。

まぁ、彼が抜けるとヨンミちゃんの弟がちょっと心配になるがな!

仕入れは、どうなっているんだ?

原価率は、かなり高そうだが!?』


「T大学の裏に在るゆしま食堂の鎌田社長が、手助けしてくれたんです。」