機械に詳しい子は音響や照明を担当してもらう。


とりあえず、音響や照明はシン(天道新)の空いている時間に教育して貰った。


料理は、オモニ(お袋)に頼んで、副料理長に料理の指導の為に、来て貰っている。


バタバタしているうちに、2月も終わり、オープンまで、後10日と迫ってきた。


採用した石田マネージャーと小峰マネージャーは、良く遣ってくれてる。


二人とも店長候補だから、スタッフには厳しくも愛情持って接するようにしていき、育ててくれてる。


ショーの構成も見事で、トークのポイントやダンスのステージパフォーマンスを細かく指導してしてくれてる。


このレストラン
《Spot Light》
は、次世代の韓流スターのショーとトークを見ながら、創作韓国料理を食べられる店作りになっている。


店の入り口横には、韓流グッズや韓国料理の簡単レトルト、韓国語の会話集テキストは勿論の事、この店でショーをするタレントのたまご達の、手作り写真付きプロフィールブックが置かれている。


1冊500円で販売され、売れたら全て本人の収入にプラスされるようにしてあげた。


仮に毎日20冊ずつ売れたら、それだけで、1ヶ月300,000円が入ってくる。

勿論、このレストランで働くのだから、給料も発生する。


その上、人気に実力が付いてきた子には、早期デビューもあり得るのだ。


だから、頑張れば頑張るほど、早くここを巣立って行けると言う事になる。


まぁ、本人次第だけど、お客様の後押しを貰った者勝ちって感じだな。


毎日、柳(ユウ)副料理長の指導の元、沢山の創作韓国料理ができ、皆で試食していく。


全員の意見を聞きながら、手直しを加え、30品目の創作メニューと、カクテル20種類、ソフトドリンクにデザート10種類が完成した。


韓日物産から、韓流スターのグッズや韓国関連商品も届き、増築したショップにディスプレイした。


ショップとレストランの間に事務所も出来て、両方に行き来し易い通路を設けた。


さすがにアボジ(親父)が集めて来たタレントのタマゴ達、皆イケメン揃いだ。


全員、身長170cm以上有るから、見栄えも良い。


彼等の内、在日韓国人達は、接客がメインになるが、ショータイムの時には、交代でステージに上がれるようにシフトも組まなければいけない。