SEIJIさんが書いたクリスマスソングは、ラブソング仕立てのニューミュージックで、恋人と大切な時間を過ごせる喜びや嬉しさが、実に素敵に表現されている。


朝の10時過ぎに始まったレコーディングは、午後2時過ぎに、一旦食事休憩をして、午後3時に再び再開した。


ソナとソラは、ここでギブアップして帰って行った。


午後4時過ぎにHappy Christmasのレコーディングは完了した。


次は、Sweet My Starのレコーディングだ。


深夜1時過ぎにようやくレコーディングが終わった。


俺達は、満足感と脱力感の入り交じった複雑な気持ちでソファーに座っていた。


本堂さんは、レコーディングし終わった2曲をスタジオ内のスピーカーから流している。


俺達は、それを聴きながら、
《絶対に売れる》
と確信した。



『皆、今日はお疲れさん!

ところで、言ってなかったが、11月の最終土曜日オンエアされる歌謡音楽祭に、KYUの出演が決定した。

KYUの従兄の朴在虎(パクジェホ)も一緒だから。

今回、国営放送のハングル語講座にレギュラーが決まったから、これから1年間は日本に滞在する。

KYUは心強いだろう!?』


「彼は、プレイボーイだから、一緒にいると恥ずかしいです。

いろんな女性に手を出しまくるから、スキャンダルが心配です。

会社に迷惑かけたらすみません。」


『そうだったな!

アイツは、ソウルでも新人モデルやアイドルと噂になったもんなぁ。

まぁ、アイツの事は俺に任せておけ。

今度、社長に逆らったら仕事が出来なくなるとビビらせとくよ!』


「お願いします。

以前に、友人のお兄さんの彼女を横取りして、ケンカ沙汰になってしまったから、日本で警察のお世話になるのは見たくありませんです。」


『そんな事もあったよなぁ。

あんときは、俺がソウル市警までジェホを引き取りに行ったんだから。』


「アボジ(親父)、ジェホを日本で活動させて大丈夫かよ!?」


『まぁ、きつく言い聞かせてるからアイツも少しは落ち着いて行動してくれるだろ!』


「でもさ、ハングル語講座のアシスタントは、いつもモデルやグラビアアイドルだから、また手を出しまくるんじゃないのかなぁ!?」


『そうなったら、新星MUSICをクビだからな!』