「なんじゃ、そりゃ」

 ガリエラは、呆れて二の句が継げない。

 人的コストを軽減するために導入された自動制御の無人兵団が、暴走して無秩序に戦闘を繰り広げているのだ。

 ゴオオォォン

 要塞に震動が走る。

「うわっ!」

 二人とも、とても立っていられない。

「いよいよだめか…」

 ソリスティアは脱出ランチのカタパルトに向かう通路を探索するが、どれも通行不能の表示が出ている。

「ガリエラ、残念だがもうここから出ることすら出来ないようだ」