「花田,お前
昨日駅にいただろ?」

あ...

やっぱ館林だったんだ


「あそこは
遊ぶのやめろ」


ってことは
館林はあの塾通ってんだ


「あそこ,けっこう
物騒でヤバい事件とか
いつもあんだよ」


ワタシも
通いたいな


「おい
聞いてるか」


!!


「あ,わかった
あんまり遊ばないよ」


そのまま彼は帰って行った


彼の匂いが残る教室


話しの内容は
ほとんど覚えてないけど
とりあえず
塾がわかった


それと
館林はワタシを心配してくれた


それだけで
なんか
当分生きていけるよ



館林を好きになったのも
キミのその
優しさからだった



みんなに振りまく笑顔や
気遣い

面倒な役回りを引き受けて
一所懸命になる姿を
哀れに思いながら,目で追って
好きになってた


決定的な条件なんて
なかったけど,キミが好き


そう感じたの

ワタシの初恋