「まぁ、そういうことだから」 「……」 「魂、こいつの面倒もよろしく!」 魂は心が素直なやつだから、 顔を見れば考えてることが分かる。 「…分かった」 「っていうか!晋悟!」 えっ? なんか、怒ってる? 「毎回、こんな拾いもんしないでよ?」 「…あっ…ハイ…」 「でもさ…」 魂がにこやかな顔をする。 「なんか、いいよね」 「なにが」 「なんか、同士って感じ」 「同士?」 「うん。『生き残り同盟』?」 魂の名付けたこの同盟。 ネーミングセンスの無さに俺たち3人は ケタケタと笑い出した。