イケメンたちの虜

そして月日が経ち、登校日がやってきた。
今年であたしは高1になった。



「やっぱり迫力あるなぁ…」



目の前には新しい洋風の建物。
聖稜学園の校門前に立っている。
新鮮な空気をいっぱい吸って、門を開けた。

そのときだった。



「喧嘩売るならもっと相手考えろ!バーカ」



うっわ…。
怖ッ…!
金髪にピアスに腰パン!
見た目も怖い…。
あたしはガン見してたみたいで、チャラ男に気付かれてしまった…!



「…なに見てんだよ」



キリッとした目に睨まれ、迫力満天!
左目に傷後があるのも迫力あるー。



「べっ…別に殴ってるところなんか見てないよ…っ?」


「バリバリ見てんじゃねぇかよ。でもいっか。バカ女に見られたってなにも起こんねぇだろ」



そう言うと、笑ってあたしをバカにした。
つーかなんであたしがアンタなんかにバカ女って呼ばれなきゃなんないのよ?!
だったらお前はアホ男だっ!!



「アホ男に言われたくないんだけどー」


「あ?んだと?!」



すると、アホ男はこっちに近づいて来た…!
やっ…ヤバい!
殺されるー!
ここは逃げたほうが…!
でっ…でも負けを認めるわけにはいかない!
えーい!!
勝負だっ!アホ男ぉー!!