そして、合格発表の日…!
3人で結果を見に行った。



「なんか不安になってきた…っ」


「心配するな!お父さんたちがついてる!大丈夫だ」


「そうよ!自信持って!見に行きなさい」



あたしはコクッと頷いた。

この学校は合格者がなんと…!
1名しか出ないそうだ。
だからほとんどの子が泣いて帰ってくる。
事務所で受験票を渡せば合格か不合格かの封筒をくれるらしい。

事務所に入ると並んでいた。
しかし、案外直ぐに順番が来て受験票を渡した。



「こちらの封筒になります。合格でしたら封筒の中に書類が入っておりますので登校日に担任の先生に渡してください」



そう言って渡された聖稜学園のマークが描かれた封筒。
中を恐る恐る見てみると…?!
なにやら分厚いものが入っていた。
出してみると、なにやら字がたくさん書かれている書類があった。
…まさかこれって?!
封筒の中をみると青い手帳のような物が入っていた。
開いてみると…?!
合格通知の紙が挟んであった…!



「あっ…あたしが…合格…?!」



思わず大きな声を出してしまい、皆があたしに視線をやる。
覗きにくると泣く子や祝福してくれる子などさまざまいた。

嘘のように嬉しくて涙が止まらなかった。

2人が待っているところへ行くと、泣いた後のあたしの顔を見て慌てた。
きっと落ちたと思っているんだろう。