審査委員の人たちはあたしを座らせた。



「それでは最後にこの聖稜学園に入学したらなにがしたいですか?」


「えーとっ…自由気ままに生活して、楽しい恋をしたいですっ!」



幼稚なことを言ってるなんて分かってる。
でも、それは事実だった。
イジメや差別がなく平和で平凡な学校生活が送れればそれで満足。
もう少し言うなら、せっかく女の子に産まれてきたんだから幸せな恋をしてみたいと思った。



「あなたなら明るい聖稜学園にしてくれそうですね。その夢が実現するといいですね。今日はお疲れ様でした」


「はい…っ!夢が現実になるよう頑張りますっ!ありがとうございましたー」



そう言ってまたまたペコッとお辞儀をした。
教室の外にでると、抜け殻のように力が抜けた。

学校の外に出ると2人が手を振って駆けて来た。



「沙羅ぁー!どうだったぁ?!上手く出来たぁ?!」


「どうだ?成果を発揮できたか?」


「んーそこまで自信はないけどきっといい線はいってるはず…っ!」



後は合格発表を待つだけだ…!
どうなってるかなぁ…?