イケメンたちの虜

…でもやっぱり「あーん」みたいなことは出来ないっ!
だっ…だって、そもそも彼氏でもないのにそんなことしてたら勘違いされちゃうかもしれないでしょー?
そう考えていたときだった。



「…あっ」


「…意外と美味しいかも」



なななっ…なんとっ!
あたしがかぼちゃを掴んでいる手を自分の口に運ばせたのだっ!
あたしはその行動に驚いた。
でもそんなことより、「あーん」の仕草をやってしまったことに恥ずかしいっ///



「…どした?真っ赤だけど」


「えぇ…?!みっ…見ないでぇ///」



あたしは勢いよく立ち上がり、顔を手で隠した。
そんなあたしをクスクスと面白がる爽馬君。
もぉー!
笑わないでよー!



「あっ…あたし飲み物取りに行って来るからっ///」


「…んじゃぁ、俺も席立とうかな」



そう言って立ち上がると、スラッとした長い足でバイキングの方へ行った。
びっ…びっくりしたぁー。
爽馬君も飲み物取りに行くのかと思ったー。

そして、あたしはコーラを持って席に戻った。

よーしっ!
食べまくるぞー!!
あたしはパクパク食べていると、アホ男がこっちへ戻って来た。



「…おいっ!お前なに食べてんだよっ!!」


「んー?肉団子だよー」


「そうじゃねぇよ!お前誰の飯食ってんだよっ!」


「はいー?」



よく言ってる意味が分からず、あたしが食べていたトレーと睨めっこしていた。
…ぁあー!
あたしは…大変なミスを犯してしまった…。