イケメンたちの虜

先生はなにかを言い忘れていたかのようだった。



「夕食の準備はもう出来てるからいつでも行っていいよ。それと、入浴は自分の鍵の番号と同じ風呂場を使って。間違えて他の奴の使うんじゃないぞ」


「そんなことしませんよっ!わざわざありがとうございます!」



あたしは食事をしてから入浴しようと決めた。

食事の会場に行くと、すごいことがあたしの目に映っていた。



「なにこれっ…!」


「あっ!沙羅見っけ」


「きゃっ…!」



なっ…何事ー?!
後ろから抱き着いてきたのは宙夢君だった。



「俺と食べようよっ!」


そう言って、あたしの腕を引っ張った。
しかし、もう片方の手が誰かに引っ張られた。



「だめー!沙羅は僕と食べるのー!」



幼稚園児みたいに頬を膨らましていたのは結星君だった。



「結星にはちょっと早いかなー?これから俺達、大人のディナーをするからねー」


「大人のディナー?」



結星君は首を傾げて言った。
…超可愛いー!
なんか、母性本能をくすぐられる。