イケメンたちの虜

先生に着いて行くと、大きくて綺麗な洋風の建物が現れた。



「ここが寮だよ」


「へぇー…素敵っ」



思わず、見とれるぐらいの綺麗さ。
先生はこっちと指を指し、中へ入った。

エレベーターに乗って移動した。
つーか、エレベーター付きとかどんだけ金持ちなんだよっ!

6階で降り、手前から4番目のドアで立ち止まった。



「ここが立花の部屋。そしてこれが部屋の鍵」



そう言って渡された鍵には聖稜学園のマークが入った豪華な鍵だった。
…ってか鍵までこだわる必要あるかー?



「もしなんかあったら言って?鍵は俺が管理してるから」


「はいっ!ありがとうございます」


「もしかしたら夜襲いに来るかもね」


「え…っ?」



塚森先生はエレベーターに乗って行ってしまった。
…なんか、安心して暮らせないのは事実かも…?

あたしはドアの鍵を開け、部屋に入った。
部屋の中は送ってもらった段ボール箱でいっぱいだった。
片付けないとなっ…!
腕を捲り、整理した。


どれくらい掛かったかは分からない。
でも、綺麗にあたしの部屋は完成した。


『ピンポーン…』


「はぁーいっ!」



出ると、そこには塚森先生がいた。