カラン 「いらっしゃいませ」 すらりと細身のスーツを着こなして木製のドアを開けて入ってきた 彼は細いフレームの眼鏡をかけて少しパーマがかっている長めの髪が印象的だった 特にかっこいい顔をしている訳じゃないのに一目を引く雰囲気 私が働くこのお店はビルの地下にある昔からある古いバー 木の温もりと品格があってカジュアルな格好では少し居づらい雰囲気のこのお店 私はそんなこのお店とマスターの人柄にに惹かれ働くことに決めたのだ