トイレから戻って、 図書室に向かった 室内を見渡すと、眼鏡くんが窓の近くに立っていた とっさに急ぐ足‥ けれどその足は一瞬でぱたりと止まった‥ 窓の外を見ている眼鏡くんは、なんだか寂しそうで あたしは胸が痛んだ なんだろ‥ この痛み 「おぉ、戻ってたのか。はいっ‥この本」 あたしがぼーっとしている間にいつの間にか、眼鏡くんは目の前まできていた