「…?」 そのまま無言の暁に、戸惑う俺。 「…アキ、ラ?」 パッと暁の手が離れた。 「お前、どうし…」 「俺ってば男のコにもモテちゃうんだから!」 暁は俺の言葉を遮るように言い、ニカッと笑った。 なんか…変なの…。 少しの沈黙が続くと、暁は俺の髪をグシャグシャにし、そのまま「じゃな!」と屋上を去ってしまった。 「変なヤツ…?」 まあでも、暁も深晴のような自由人だしな。 俺は再びベンチに寝転んだ。