顔に何か覆いかぶさった。 両腕は枕代わりに頭の下でクロスされていて、解くのが面倒臭い。 ―寝よ。 「あっれー?俺のYシャツちゃんはどこ行った~?」 俺は、馴れ親しんだ声に起き上がった。 顔面にはコイツのYシャツがあるのだろう。 「アキ」 そのまま声の主を呼んだ。