「? なんだよ」 「見て見て」 離された手の中には飴が。 「今朝、廊下に落ちてた飴。シンちゃんにあげる」 落ちてた飴を他人にあげるあたり、不思議ちゃんな深晴らしい奇行。 「…有り難くいただきマス」 深晴は尻尾を振りまくる犬のようにニコニコ喜ぶ。 そんな深晴につられ、俺もフフッと笑う。