ある連休の最終日。 「おじゃまします」 深晴が家に早川を連れて来た。 「あぁ、どーも」 俺はダル着のまま、リビングのソファに寝転んでいた。 我ながらだらし無い。 返事も素っ気ないので、深晴は申し訳なさそうに早川に微笑みかける。 「暁、僕ちょっとジュース買ってくるから、それまで早川さんリビングに居ていいかな?」 「は?一緒に行けば…」 「早川さん、部活で脚痛めちゃっててさ。じゃ、お願いね」 そう言うと深晴は出ていってしまった。 弟の彼女と二人きりって…気まず。