―――。 俺は屋上の扉を閉め、もたれ掛かりながら溜め息をついた。 心臓がドクドクと高鳴っている。 キスくらい…それ以上の事だってやり慣れているはずなのに。 「くそ…あっちぃ」 相手が新太郎だと、こうも上手くいかない。 熱く高鳴る左胸を静めるように掴み、ズルズルと床に崩れる。 すると、階段から誰かが現れた。