私は泣いていたのも忘れてくしゃくしゃな顔で相川君に言った。


「は…羽生悠斗って…知ってます、か?」



相川君はその言葉を聞いて眉間にしわを寄せた。


「あぁ…前に言ったオレの親友…。なんで知って…?」


「え…いや…その…」


私は言葉を濁す。


『悠斗君の幽霊がいました』


なんて言えるわけないし。




「言いたくないならいいよ。あいつさ……」



ゆっくりと紡がれる言葉。



衝撃の真実。




私はとんでもないことを聞いてしまった。