『ねぇ、光輝は……お父さんみたいになりたかったんじゃないの?憧れだったんでしょ?周りからいつも必要とされてたカッお父さんが…光輝の目標だったんじゃないの?』
過去に負った傷。
あの記憶しか……光輝を助けることはできないような気がした。
言いたくなかった。
思い出させたくはなかった。
でも過去と向き合わなきゃ……光輝はきっと変われないような気がしたから。
『だから俺は今必要とされてるじゃん。お前にも店にも客にも。ちゃんと必要とされてるだろ?』
『じゃあ光輝は…もし自分に子供がいたら、そんな仕事のやり方してることを自慢できるの?子供は…光輝を見てカッコイイと思うのかな?人を騙してお金を稼いでる姿を見て、憧れたりすると思う?』
こんな言い方はしたくなかった。
だけど…光輝を変えられるのはお父さんしかいないって思ったから…。



