『信じてくれ。家には行ったけどなにもしてないし、指一本、一切触れてもない。休みの日だって絶対杏奈といたじゃん?』
そうだった。
休みの日だけはずっとあたしのそばにいてくれた。
でも他の日は…
そう思うと泣き止むどころかワンワン泣いてた。
亜美って人だけじゃないかもしれない。
光輝は今ナンバー3。
もっと他にもたくさんお客さんがいる。
もしかしたら…いや、そうは思いたくない。
でも…。
途切れた糸は繋ぎ合わせるまで時間がかかった。
『許してくれ』
『嫌』
『信じてくれ』
『無理』
その日は結局、一日中そんなやりとりの繰り返しで。
許せない。
許せるわけない。
どうしても光輝のことが信じられなくて。
涙はずっと止まらなかった。