あたしはそう言って、勢いよくホストらしき男を押しのけて歩いていった。
ふざけんな。
馬鹿にすんなよ。
あたしは…
一番になるんだ。
ルイを抜いて…
SEASONの一番になるんだ。。
『ねぇ?何で泣いてんの?何かあったんなら話聞くからさー。なぁーお願いだからちょっとだけでも話聞いてよ。ねぇー』
でも、そのホストらしき男はそう言いながらずっと後をついて来ていて。
『ついてこないでよ!ついてきたって時間のムダだよ?だいたい杏奈ホストなんて大嫌いなんだから!』
そう言ったあたしに…
『ふーん、杏奈ってゆうんだ?』
そのホストは…
クスっと笑いながらあたしを見てそう言った。
なんなのコイツ……
『なぁ、杏奈ってどこの店?キャバクラ?』
馴れ馴れしい。
そんな言葉がピッタリな奴だった。
『関係ないでしょ?もうついてこないでよ!』
『まぁ…確かに関係ないけどさ(笑)でも…杏奈は何かあったから泣いてたんだろ?俺ヒーローだからさ。そういうのはほっとけないんだよね』
ヒーロー?
バッカじゃないの?コイツ…。
あたしはそう思ってそのまま無視して歩いた。



