『だから誰が頭おかしいのかって聞いてんだよ!』




ルイの目の前まで歩いていき、あたしが大声を張り上げると、ルイの周りにいた女の子達はびっくりして口があいたままだった。



ルイも呆気に取られていたのか、黙ったままでシーンとした空気が流れていく。




あたしはそんなルイのそばまで近付くと、耳元で大声を出して聞いた。




『なぁ?お前耳ついてんだろ?この声聞こえてんだろーが!』

『きっ…聞こえてるよ!』




ルイはなんだか震えたような声で…
そう言い返してきていた。





あたしは思ったの。


我慢をすることはもちろん大事なことだけど。



でも時には…

こんな風に爆発させることも必要なんだって。




『で?誰が頭おかしいって?早く言えよ?なぁ?』


『べ、別にあたしそんなこと言ってないし。誰と間違えてんのよ?』




こんなヘタレに……

手を出すつもりは初めっからなかった。



でも、ルイにずっと我慢し続けてきていた分…

あまりにもふざけたそんな答えに…



あたしの手は勢いよくルイのアゴをつかんでいた。