『杏奈おはよ!』
出勤してすぐに、ボーイの千場くんにまず声をかけられた。
『あっおはよー。あの、勇二く…あ、代表はもう来てる?』
『うん、もう来てるよ。あ!それより!杏奈今日から出勤増えるんだろ?聞いたよ代表から!頑張ってナンバー1になれよな!』
『え?あぁ…うん』
改めて思い出した。
そっか。
あたし…ナンバーワン目指すんだったっけ…。
『他の女の子達には言わないでね。とりあえず…頑張るから』
あたしがそう言うと、千場くんはニコッと笑って静かにうなずいていた。
そして、すぐに着替えのために更衣室に入ると、メイク台の鏡の前でいつものルイの取り巻きメンバーが雑談してる姿が視界に入ってきた。
あたしはそんな彼女達の後ろを素通りして自分のロッカーの前までスタスタ歩いていくと、とりあえず急いで着替えを始めた。
『おはよー』
『おはっ♪』
『ルイさんおはようございますぅ』
ルイ…?
そう。
たった今、同じ更衣室にあのルイが出勤してきていた。



