タクシーを降りて、あたし達はキラキラ輝くネオン街を歩いていく。



ここ、歌舞伎町にはいつもと同じようにたくさんの人がいて。


いつもどおり賑やかで。



そんな騒がしい街が、あたしは結構好きだった。





でも今日は…


そんな街にも少し違った感情を抱く自分がいた。




光輝を変えてしまったこの街。


そんなこの街が…

なんだか嫌いになっちゃいそうだった。




『杏奈?大丈夫?』


『あ…ごめん。大丈夫、なんでもないよ』




ふと足を止めてしまっていたあたしに、真美はなんだか心配そうな顔をしていたけど。



真美には心配かけたくなかったから…


『超盛ってもらおっ♪』


無理して高いテンションで笑ったの。




それから美容院でセットが終わると、働くお店が違うあたしと真美はそれぞれが勤務するお店へと向かって行った。