『杏奈さん!?』
その時…
あたしの姿に気付いた翼(ツバサ)が…
そう言って駆け寄ってきた。
『珍しいですね、飲みに来たんっすか?』
『え……あぁ……』
店長の翼は、光輝が可愛がっている年下のホスト君で。
従業員のみんなは、あたしが光輝の彼女だと知っていたから、立ったまま話をしていた翼とあたしに気付いた他の従業員の子達も、次々に挨拶をしに来ていた。
でも、話が弾んでいるのか。
奥の席に座って楽しそうに話をしているルイと光輝は、そんなあたしの存在には全く気付いていなかった。
なに笑ってんの?
ってゆーか…
なにしてんの?



