「誠に残念ながら、とうてい我々の役に立ちそうにありません」 「なんですってえ?」 他に何とも言わない付き人に、悲しみすら覚えた様子でエヴは肩を震わせた。 「くっ、とにかく見せてちょうだい」 「は。第八層に捕らえてございます」 「捕らえる? 彼になにをしたの? ううん、彼が、なにかしたのね……」 「……」