ザクロはぷっしゅー、と四本の角から気炎を勢いよく吐き出した。



「何だっちゅーの……」



 エラルドは鼻白む。ここでまた一悶着。とりあえずエラルドにとっては都合の良い時間稼ぎだ。小競り合いごっこで済めば大変ありがたい。