実際、そんなことを言い合っている場合ではない。エヴがエラルドを睨みつけていると、今度は後ろで悪鬼の声がする。いつの間に…… 「一回目……何とかなるだろうとたかをくくる。しつこければ二回目……こんな馬鹿なと 焦る。三回目は? 二度と再び踏み越えない」 「地獄の死線か。俺は身をもって知ったさ」 ぐっとエヴを庇うように立ち、悪鬼の動きを牽制するように睨み返すエラルド。 「じゃあ、なんでそんなロリッ子つれてきてまで挑もうとすんの? また」 「それは……」