「こういう石を粗末にしちゃいけない。石には心が宿るんだから」 「だって、それって……地界の迷信でしょ? 丸くて透き通ったきれいなだけの石だったじゃない!」 「きれいなだけじゃないんだってば。あんたが大会で汗みどろになってまで入手した、ゆ・う・しゃ・の・オー・ブ! 本っ当に馬鹿にしてくれるねえ!」 「じゃあ、その石ちょうだい。あたしのもんだもんね。今後ともよろしく、オーブちゃん」 「今後ともって、それ持ってきたの俺なんすけど」