「いーなーいーなー、なにそれ、なにそれ」 言いながら、そ、と手元に転がるオーブを差し出す。 「取り替え所で見っけたの。あんたのじゃねーの? 質(たち)の悪い奴にスられでもしたのかと思ったね。質草の回収費いーくーらーだ?」 「そんなの安物のコピーだもん。今夜の酒代にちょうど良いと思ったんだもん。てゆか、頼んでなーいっ。回収なんて!」 「おっや、安物と知っててうっぱらったと。んで? 今夜は何が気にくわなかったの? 女王様」