「さ、こんなやつほっといて飲もう! ねっ」 呼ばれて出てきた分別のあるエヴの友人たちはその場を繕うべく一様に微笑みを浮かべた。 そこへ、新しい杯を適当な手つきでがちゃがちゃいわせながらウェイターが樽ごと飲料を置いていった。 と、エラルドが目をむいて、再びエヴの隣に詰める。 「何、ここ。えらくサービス良いじゃんよ。どーなってるの、これ」 「答える義務はないけど、ま、処分しちゃったのよ。勇者のオーブ一個だけ……みんなー夜明けまで飲むよー! きゃはっ」