「螺旋……とかは? 階段の。ほら、展望台へのぼってくと少し余ってるでしょう?」 「らせん~~?」 その場にいた子供らは頭を傾げた。 「その、らせんってなに? 重いの、軽いの?」 そんな日常にある日、変化が訪れた。 「君らの言ってることは的はずれ。でも過去に同じこと考えたひとはいたよ。地界へ行って持ってきた図面を参考に……はならないか。ごめん、むずかしすぎた」 「え~! そんなのないよ~~、おしえてよ~~~」 「わかったから、そんなに一斉にぼくの上に乗るなよお~! ねむいのに~……」