「じゃー肉だ。何も言わず、肉だけよこせ」 男がカウンターをけたたましく拳で叩いた。ウェイターは身を縮め、おそるおそる言う。 「ですから、そういうわけにいかないんですよ……」 「店長、呼んでくれるぅ?」 どこから入り込んだかカウンター内に青年が滑り込むようにして、彼(ウェイター)の肩を抱いた。