こうなると、ゴルドンの作ってくれたネットが役に立つ。それに勇者の卵が発する光でたいていのモノは寄ってこなくなった。 ありがたいことだった。 エラルドは生き残った。ゴルドンは間に合わなかった。よみがえった、と思った瞬間、突然目をむいて、エラルドに翼を託した。 「片翼の双子の弟がいるんだと。そいつに渡せって言うんだ。それまでの間、使わせてもらうさ」 エラルドが一息に言ってしまうと、ぽろぽろ涙を流した。他者のために流す涙は惜しまない。数少ない、いやこの男の一つだけましなところだ。