彼女は構わず手刀で脚の付け根を狙う。ゴルドンの腕、脚……もがれてどんなに辛かっただろう。彼女は全てのゴルドンの身を確保した。そのとき、 「う、うああーっ」 背後でゴルドンのではない叫びが聞こえた。エラルドだ。 「目、目だ。やつら柔らかい部位から攻撃してくるぞ。」 エヴはハッとした。こめかみ近くを鎌がかすめた。ただの虫ではない。脱走者は間違いなくここで骨にされるのだ。 「ゴルドンをお願い!」 言った意味は通ったらしく、エラルドはこっくりと頷いて返した。 「ゴルドン、今、助けるからな」