「は、抜かりはありません」 「ふふっ、いくらなんでも勇者様が賞品をうっぱらうわけにはゆかないものね。どんな感じ?」 「一晩『キルケ』を貸し切りにできましょうか」 「あっらー、そんなに景気よく行くわけ? じゃあ、コンパニオンの用意と要人方のおもてなし、頼むわよ?」 「は!」