「あのね、誰彼かまわず相手するあなたの方が不実よ。わかってる?」 「ふーん、エヴは俺に誠実であってほしいワケ?」 やけに真剣に言うので、エヴはその言葉を反芻してみた。わからない。文脈上、脈絡がないこともないんだけど。それだと……恥ずかしすぎる。まるで旦那の浮気を責めている妻みたいだ。しかも古女房。 「そうかそうか、じゃ、別にあせんなくてもいいワケだ」 エヴァンジェリンはなにか、知らないうちに重大な失言をしてしまったらしい。