彼女は彼を見ないことにした。 「ま、たまにはあるわよね、こういうことも。あなたなら……あたしはまるっきりないけど」 「ううう、サディスト。いいから、誤解を解いてくんないかな」 「ちょっと、そこの、天使二人。悪魔をさしおいてそれはどういう了見だ。漫談やってる場合か?」 敵はついに踏みこんできた。 ここでこうしていても、どうにもならないことに気づいたらしいので。